貴金属の刻印の読み方|K18・Pt850・SV925など素材判定の基本

ジュエリーや貴金属を見たとき、「これってK18?Pt850?」と気になることがありますよね。
このページでは、刻印で分かることと、刻印だけでは判断できないことを整理しました。
刻印は「金属の種類」と「品位(純度)」を示すことが多い
刻印(品位表示)は、主に次の2つの情報を示します。
- 金属の種類(例:K=金、Pt=プラチナ、SV=銀 など)
- 品位(純度)(例:750、950、925、999 など)
ただし、刻印の打ち方は国・メーカー・年代で違いがあり、品位の数字だけが刻印されているケースもあります。その場合、数字だけで金属の種類まで断定できないことがあります。
数字(750 / 925 / 999 など)は「1000分率(‰)」の品位表記
「750」「950」「925」「999」のような数字は、1000分率(ミレシマル=parts per thousand)で品位(純度)を示す表記として使われます。たとえば「750」は1000分の750(=75.0%)という意味です。
例
750=75.0%(例:K18相当の品位を数字で書くと「750」)
950=95.0%(例:Pt950)
925=92.5%(例:SV925/スターリングシルバー)
999=99.9%(例:金・銀・プラチナ等で”純度が高い”品位を示す数字として使われる)
店長重要:「999」という数字は品位(純度)を表す数字で、金属の種類そのもの(金・銀・プラチナ)を決める数字ではありません。金属の種類は、別の表記(例:K / Pt / SV など)やホールマーク(国の検定印など)とセットで判断します。
「K18」「18K」は”金の純度”を示すカラット(Karat)表記
K18(18K)の「K」は、宝石の重さ(carat/ct)ではなく、金の品位を示すカラット(Karat)です。
金のカラットは「純金=24」として、24分のいくつが「金」かを表します。
例
K24=24/24(純金相当)
K18=18/24=75%
K14=14/24=約58.5%
K10=10/24=約41.7%
※宝石の「カラット(carat/ct)」は”重さ”の単位、金の「カラット(Karat/K)」は”純度”の単位で、意味が別です。
なぜ純金(K24相当)よりK18等が多いの?
純金(K24相当)は素材として柔らかく、キズが付きやすかったり、変形しやすい性質があります。そこでジュエリーでは、銅・銀などを混ぜた合金(K18、K14など)にして、強度や耐久性を確保するのが一般的です。
日本と海外で表記が違う?(K18 / 18K / 750)
刻印の”見え方”は国や流通(国内向け・海外向け)で違うことがあります。
- 日本のジュエリー:K18 のように「K+数字」表記をよく見かけます。
- 海外製品・海外向け製品:18K のように「数字+K」になっていたり、750 のように1000分率で書かれていることがあります。



結論:K18=18K=750は、どれも金の品位が75%(18/24)という点では同じ意味です(書き方が違うだけ)。
「416/417」ってなに?(K10の数字表記)
K10=10/24=41.666…%なので、1000分率で書くと416.7になります。これを刻印の都合で、417(四捨五入)や416(切り捨て)として打つ場合があります。
よくある刻印一覧(早見)
| 金属 | 刻印例 | 意味(目安) | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 金(Gold) | K24 / 999 / 999.9 など | 純度が非常に高い金(純金相当) | 「999」は”純度”の数字で、金属の種類が別表記で示される場合があります(数字だけだと金属種が断定できないことがあります)。 |
| 金(Gold) | K18 / 18K / 750 | 18金(75%) | 同じ品位を別表記で書いているだけです。 |
| 金(Gold) | K14 / 14K / 585 | 14金(約58.5%) | K18より合金比率が高く、強度目的で選ばれることがあります。 |
| 金(Gold) | K10 / 10K / 417 / 416 | 10金(約41.7%) | 「417/416」はK10を1000分率で表した刻印です(上の章参照)。 |
| プラチナ(Platinum) | Pt999 / 999 など | 純度が非常に高いプラチナ | 国のホールマーク等では、金属種は”形”などで示される場合もあります。 |
| プラチナ(Platinum) | Pt950 / 950 | プラチナ95% | リング等で見かけます。 |
| プラチナ(Platinum) | Pt900 / 900 | プラチナ90% | 日本のジュエリーで定番として見かけます。 |
| プラチナ(Platinum) | Pt850 / 850 | プラチナ85% | チェーン金具などで見かけることがあります。 |
| 銀(Silver) | SV925 / 925 / STERLING | スターリングシルバー(92.5%) | 表記はメーカーにより様々です。 |
「先K/後K」ってなに?(K18 と 18K)
「K18(Kが先)」と「18K(Kが後)」のように、Kの位置が違う表記があります。
会話上、先K(さきケー)/後K(あとケー)と言う人もいますが、意味としては同じ(どちらも18金を指す)ことが多いです。
ただし、刻印の周辺に別の文字が付いている場合は意味が変わることがあります(次の章)。
追加の文字がある場合は要注意(WG / PG / GP / GF / 1/20 14K など)
刻印は、品位に加えて「色味」や「加工(メッキ・金張り)」を示す文字が付くことがあります。
WG(ホワイトゴールド)、PG(ピンクゴールド)、YG(イエローゴールド)などで、例えば「K18WG」のように表記されます。
- WG:ホワイトゴールド(例:K18WG)
- PG:ピンクゴールド(例:K18PG)
- YG:イエローゴールド(例:K18YG)
一方で、メッキや金張り(ゴールドフィルド)のように「中身が別金属」の場合、刻印の読み方が変わります。
GP(ゴールドメッキ)について
GPは、一般に “Gold Plated(ゴールドメッキ)” を示す目的で使われることがあります。メッキは表面だけにごく薄い金の層を付けたものなので、中身まで金(K18等)とは限りません(略号の使い方はメーカーや国・年代で揺れることもあります)。
GF(金張り・ゴールドフィルド)について
Gold Filled(GF/金張り)は、メッキのように薄く「塗る(付着させる)」のではなく、ベース金属(例:真鍮など)の表面に、14K等の金合金の層(薄い板・シート)を熱と圧力で貼り合わせて作る方式です。
つまり、中身(芯)は別金属で、表面に”金合金の層”が付いている構造です。一般に、メッキより金の層が厚いとされています。
「1/20 14K」など分数付き表記について
「1/20 14K」のように、分数が付く刻印が入っていることがあります。これは金張り(Gold Filled)などで見かける表現で、分数(例:1/20)は、全体重量に対して金の層(例:14K相当)が占める割合を示す趣旨で使われます。
(例)「1/20 14K」=全重量の1/20が14K相当の金層という考え方。



実物では 「1/20 14K GF」 のように、GF(Gold Filled)も一緒に刻印されることが多いです。もし 「1/20 14K」だけしか読めない場合は、周辺にGF等がないか(摩耗で消えていないか)も含めて、刻印全体を”セット”で確認するのが安全です。
刻印はどこにある?(見つけ方のコツ)
- リング:内側(指に当たる面)
- ネックレス:引き輪・プレート・留め具付近
- ブレスレット:留め具周辺、プレート
- ピアス:ポスト(針)やキャッチ、裏側



刻印がとても小さいことが多いので、スマホの拡大撮影やルーペがあると見つけやすいです。無理に削ったり磨いたりすると、刻印が消えたり、傷の原因になるので避けてください。
刻印が無い/読めない/薄い場合
刻印が無い(または薄くて判別できない)からといって、すぐに「偽物」とは限りません。
古い品・細いチェーン・摩耗・修理歴などで刻印が消えることもあります。
一方で、刻印はメーカー刻印の場合もあり、刻印だけで100%断定できない例もあります。素材や品位が気になる場合は、比重測定や分析機器(XRFなど)での確認が確実です。
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免責事項
当ページの内容は、一般的な参考情報としてまとめたものです。正確性・完全性には配慮していますが、刻印の表示や運用は製造時期・製造者・国や地域等により異なる場合があり、当ページの情報がすべての製品に当てはまることを保証するものではありません。
当ページの情報を利用したことにより生じたトラブル・損失等について、当店は責任を負いかねます。最終的な判断は、現物確認(比重測定・分析機器による確認等)や、必要に応じて専門機関・取扱事業者への確認に基づいて行ってください。
