聴力レベルと聞こえの変化|基礎ガイド

「最近、聞こえづらいな」と感じたら
テレビの音量を大きくしていると家族に言われる、会話中に聞き返すことが増えた、マスク越しの会話が聞き取りにくい…。
そんな経験はありませんか?

聞こえの変化は、誰にでも起こりうることです。このページでは、聴力レベルの基礎知識と、聞こえに関する正しい情報をお届けします。
聴力レベルとは?
聴力レベルは「dB(デシベル)」という単位で表され、どのくらい小さな音まで聞き取れるかを示す指標です。
数値が大きいほど、聞こえにくい状態を表します

聞こえの程度による分類
聴力レベル | 分類 | 日常生活での状態 |
---|---|---|
25dB未満 | 正常範囲 | 小さな音も問題なく聞き取れる |
25~40dB | 軽度難聴 | 小さな声や離れた場所からの会話が聞き取りにくい<br>騒がしい場所での会話に困ることがある |
40~70dB | 中等度難聴 | 普通の大きさの会話が聞き取りにくい<br>テレビの音量を大きくする必要がある |
70~90dB | 高度難聴 | 大きな声でも聞き取りが難しい<br>補聴器が必要なレベル |
90dB以上 | 重度難聴 | 耳元での大声でも聞き取れない<br>専門的な補聴器が必要 |
音の大きさの目安
参考までに、日常生活での音の大きさは以下のようになっています:
- 20dB:木の葉のふれあう音
- 40dB:図書館、静かな住宅地
- 60dB:普通の会話
- 80dB:電車の車内
- 100dB:電車が通る時のガード下
実は30代から始まっている聴力の変化
「聞こえにくいのは、まだ先の話」と思っていませんか?
実は、聴力は30代から徐々に低下し始めます。40代、50代と年齢を重ねるごとに、高い音(高周波数)から聞こえにくくなっていくのが一般的です。
加齢による聴力変化の特徴
- 高音域が聞き取りにくくなる
子どもの声、女性の声、鳥のさえずり、電子音など - 騒がしい場所での会話が苦手になる
複数人での会話、レストラン、商業施設など - 早口の会話についていけなくなる
テレビのニュース、若い人との会話など - 聞き間違いや聞き返しが増える
「さとう」と「かとう」、「はし」と「かし」など
これらは「加齢性難聴」と呼ばれ、誰にでも起こる自然な現象です。
最近の「聞こえづらさ」、増えていませんか?
マスク生活で気づいた聞こえの変化
「マスクをするようになってから、会話が聞き取りにくくなった」という声をよく耳にします。

実は、マスクによって:
- 声が3dB~5dB程度こもる
- 口の動きが見えないため、視覚情報で補えない
- 表情が読み取れず、コミュニケーションが困難に
今まで気づかなかった「聞こえにくさ」が、マスク生活で顕在化したケースが多いのです。
オンライン会議での聞き取りづらさ
テレワークやWeb会議の増加により:
- 音声の圧縮で高音域が削られる
- タイムラグで会話のテンポがつかみにくい
- 画面越しでは表情や口の動きが見えにくい
これらの環境変化が、今まで見過ごしていた聴力の変化を浮き彫りにしています。
聞こえにくさを放置すると…
「まだ大丈夫」「もう少し我慢できる」と、聞こえにくさを放置していませんか?
脳が音を忘れてしまう
音が十分に聞き取れない状態が続くと、脳が音を処理する機能が衰え、さらに聞き取りにくくなる悪循環に陥ります。

これは「聴覚剥奪(ちょうかくはくだつ)」と呼ばれる現象です。
耳は音を拾っていても、脳がその音を正しく認識できなくなってしまうのです。
認知機能への影響
研究により、難聴と認知症リスクの関連性が指摘されています。
聞こえにくさから:
- 会話を避けるようになる
- 社会的な交流が減る
- 脳への刺激が減少する
これらが認知機能の低下につながる可能性があるのです。
生活の質(QOL)の低下
聞こえにくさは、日常生活の様々な場面に影響します:
- 家族との会話が減る
- テレビや映画を楽しめなくなる
- 外出や人と会うのが億劫になる
- コミュニケーションのストレスが増える
- 危険を察知しにくくなる(車の音、警報音など)
だからこそ、早めの対策が大切です。
「補聴器はまだ早い」と感じている方へ
聞こえづらさを自覚しているのに、補聴器を使っていない方は非常に多くいらっしゃいます。
日本では、難聴を自覚している軽度・中等度の方のうち、約88%が補聴器を使用していないというデータがあります。
なぜ補聴器を使わないのか?
よく聞かれる理由として:
「まだ若いから」「もう少し様子を見たい」
- 年齢が若いから、まだ困らない
- 本当は聴力が衰えているのに、見ないフリをしている
イメージの問題
- 「補聴器は高齢者がつけるもの」というイメージ
- 難聴だと他人に見られたくない
価格の問題
- 平均で両耳約30万円程度
- 高級品では120万円を超えるものも
手間の問題
- 何度も店に通って調整する必要がある
- 満足するまで3~10回の調整が必要
- 仕事を休んで通う必要がある
こうした理由から、必要なのに使わない方が多いのが現状です。
集音器という選択肢
「補聴器はまだ抵抗がある」「もっと手軽に試したい」という方に、集音器という選択肢があります。
集音器の特徴
- 手軽に購入できる
医療機関を介さず、通販や店頭で購入可能 - 価格がお手頃
補聴器の数分の一の価格で入手できる - 見た目がスマート
最近の集音器は、ワイヤレスイヤホンのようなデザイン - すぐに使える
購入後、すぐに使い始められる
補聴器と集音器の違い
補聴器 | 集音器 | |
---|---|---|
分類 | 管理医療機器 | 家電製品 |
対象 | 中等度以上の難聴者 | 軽度の聞こえにくさ |
機能 | 個別に調整、選択的に増幅 | 音を大きくする |
価格 | 片耳10~30万円以上 | 片耳2千円~3万円程度 |
一般的な集音器は、すべての音を一律に大きくするため、雑音も大きくなってしまうという課題があります。
当店で取り扱う「オリーブエアー」
メガネ時計宝飾 長谷川時計店では、最新の集音器「オリーブエアー(Olive Air)」をお取り扱いしています。
オリーブエアーの特長
- 補聴器に匹敵する性能
- 周波数ごとに細かく調整可能(9段階)
- 雑音除去機能搭載
- 集音方向の選択が可能
- スマートなデザイン
- iPhoneのAirPodsのようなスタイリッシュなデザイン
- 年齢を問わず使いやすい
- お手頃な価格
- 両耳で59,900円(税込)
- 補聴器の約5分の1の価格
- 世界初の耳脳トレーニング機能
- 東北大学 加齢医学研究所の研究に基づく
- 聴力と認知機能を同時に鍛える
- 認知症予防にも効果が期待できる
幅広い年代におすすめ
従来の集音器とは違い、オリーブエアーは幅広い層の方にお勧めできます:
60代~70代以上の方
- 聴力の低下を感じている方
- テレビの音量が大きいと言われる方
- 会話での聞き返しが増えた方
40代~50代の方
- 認知症予防に関心がある方
- 脳の健康を維持したい方
- 聴力低下の予防を始めたい方
さらに詳しく知りたい方へ
耳脳トレーニングについて
オリーブエアーに搭載されている「耳脳トレーニング」は、脳トレで有名な川島隆太教授(東北大学)が監修した、世界初の機能です。
聴力と認知機能を同時に鍛えることで、聞こえの総合力を向上させます。
➡️ 耳脳トレーニングについて詳しく見る(別ページへリンク)
オリーブエアー製品情報
集音器「オリーブエアー」の詳しい機能、価格、実際の試聴方法については、製品詳細ページをご覧ください。
補聴器との選び方
「補聴器と集音器、どちらを選べばいいの?」とお悩みの方は、選び方ガイドをご覧ください。
➡️ 補聴器と集音器の選び方ガイド(別ページへリンク)
聞こえのサポート、始めませんか?
「聞こえづらい」と感じたら、それは対策を始めるタイミングです。
早めのケアで:
- 脳が音を忘れるのを防ぐ
- コミュニケーションの質を保つ
- 生活の楽しさを維持できる
- 認知機能の維持にもつながる
聞こえは、人生の質に直結する大切な感覚です。少しでも気になることがあれば、まずは正しい知識を持つことから始めましょう。
メガネ時計宝飾 長谷川時計店
島根県松江市|山陰(島根・鳥取)唯一のオリーブエアー正規販売店