聞こえのセルフチェック|難聴の種類と受診の目安

「最近、聞こえにくい」と感じることはありませんか?
「テレビの音量が大きいと言われる」「会話で聞き返すことが増えた」「複数人での会話が聞き取りにくい」
こうした聞こえの変化は、年齢とともに誰にでも起こりうるものです。
しかし、「年のせいだから」と放置してしまうと、コミュニケーションが減り、外出が億劫になり、場合によっては認知機能の低下につながることもあります。
このページでは、年代別・症状別のセルフチェックリストをご用意しています。まずは自分の聞こえの状態を確認してみましょう。
年代別セルフチェック
30代〜40代のチェックリスト
この年代では、まだ難聴を自覚することは少ないですが、実は30代から聴覚の老化は始まっています。

以下に当てはまる項目はありますか?
□ イヤホンやヘッドホンを長時間使用している
□ 音楽を大音量で聴くことが多い
□ Web会議で相手の声が聞き取りにくいことがある
□ 騒がしい場所での会話が苦手になった
□ 耳鳴りを感じることがある
□ 「え?」「何?」と聞き返すことが増えた
□ 仕事が忙しく、睡眠不足が続いている
該当する項目がある場合
ヘッドホン難聴や騒音性難聴、またはストレスによる聴覚への影響が考えられます。気になる症状がある場合は、早めに対策を取ることをおすすめします。
関連ページ:
50代のチェックリスト

50代になると、加齢による聴力の変化が少しずつ現れ始めます。
以下に当てはまる項目はありますか?
□ 高い声(女性や子どもの声)が聞き取りにくい
□ 「サ行」「カ行」「タ行」の区別がつきにくい
□ マスク越しの会話が聞き取りにくい
□ 複数人での会話についていけないことがある
□ テレビの音量を大きくしている(家族に指摘される)
□ 電話での会話が聞き取りにくくなった
□ 耳が詰まった感じがすることがある
□ 最近、人と会うのが億劫になった
該当する項目が多い場合
加齢性難聴の初期症状の可能性があります。一度、耳鼻咽喉科で聴力検査を受けることをおすすめします。
関連ページ:
60代以上のチェックリスト

60代以降は、加齢性難聴が顕著になる年代です。
以下に当てはまる項目はありますか?
□ 会話で何度も聞き返してしまう
□ 後ろから呼ばれても気づかないことがある
□ 家族から「耳が遠い」と言われる
□ テレビやラジオの音量が大きいと指摘される
□ 銀行や病院の窓口での会話が聞き取りにくい
□ 電話のベルや玄関チャイムに気づかないことがある
□ 「聞こえないふり」をしてしまうことがある
□ 人との会話を避けるようになった
□ 外出する機会が減った
□ 最近、物忘れが増えた気がする
該当する項目が多い場合
加齢性難聴が進行している可能性があります。補聴器や集音器の使用を検討されることをおすすめします。
難聴と認知症の関係
聞こえにくさを放置すると、脳への刺激が減り、認知機能の低下につながる可能性があります。早めの対策が重要です。
関連ページ:
松江市役所の「聞こえのセルフチェック」
松江市役所のホームページにも、加齢性難聴に関する「聞こえのセルフチェック」が掲載されています。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の公式情報を基にしたチェック項目で、加齢による聞こえの変化を確認できます。
PDFでダウンロードできますので、印刷してご家族と一緒にチェックするのもおすすめです。

松江市役所のページは印刷して使えるので便利です。チェック項目も簡潔でわかりやすいですよ
症状別セルフチェック
年代に関係なく、以下のような症状がある場合は注意が必要です。
突然の難聴
こんな症状はありませんか?
□ 昨日まで普通に聞こえていたのに、今朝起きたら片耳が聞こえない
□ 突然、片耳が詰まった感じがする
□ 耳鳴りと同時に難聴が起こった
□ めまいや吐き気を伴う
1つでも該当する場合 → すぐに受診を!
突発性難聴の可能性があります。48時間以内の治療開始が回復の鍵です。すぐに耳鼻咽喉科を受診してください。
関連ページ:
繰り返すめまいと難聴
こんな症状はありませんか?
□ 回転性のめまい(ぐるぐる回る感じ)を繰り返す
□ めまいの持続時間が10分〜数時間
□ めまいと同時に耳鳴りや耳閉感がある
□ 低い音が聞こえにくい
□ 吐き気や嘔吐を伴う
該当する項目が多い場合
メニエール病の可能性があります。耳鼻咽喉科での診断が必要です。
関連ページ:
耳鳴り
こんな症状はありませんか?
□ 「キーン」という高い音が聞こえる
□ 「ゴー」「ジー」という低い音が続く
□ 「ドクドク」という拍動性の音がする
□ 静かな場所で特に耳鳴りが気になる
□ 耳鳴りのせいで眠れないことがある
□ 耳鳴りがストレスになっている
耳鳴りの種類によっては、病気のサインの場合があります。
特に注意すべき耳鳴り:
- 拍動性の耳鳴り(心臓の鼓動に合わせた音) → 血管系の異常の可能性
- 片耳だけの強い耳鳴り → 突発性難聴やメニエール病の可能性
- 難聴を伴う耳鳴り → 早期受診が必要
関連ページ:
ストレスと聞こえ
こんな状況はありませんか?
□ 最近、仕事や生活で強いストレスを感じている
□ 睡眠不足が続いている
□ 疲れがたまっている
□ イライラすることが増えた
□ ストレスを感じると耳鳴りがひどくなる
□ 聞こえにくさが悪化している気がする
該当する項目が多い場合
ストレスが聴覚に影響を与えている可能性があります。心身の休息と、必要に応じて医療機関の受診をおすすめします。
関連ページ:
受診の目安
すぐに受診すべき症状(緊急性が高い)
以下の症状がある場合は、すぐに耳鼻咽喉科を受診してください。
- 突然片耳が聞こえなくなった
- 激しいめまいや吐き気を伴う
- 拍動性の耳鳴り(ドクドクという音)
- 頭痛や意識障害を伴う場合(すぐに救急車を呼ぶ)
特に突発性難聴の場合、48時間以内の治療開始が回復の鍵です。「様子を見よう」と放置せず、すぐに受診してください。
数日続く場合も受診を
以下の症状が数日続く場合は、早めに受診することをおすすめします。
- 耳が詰まった感じが続く
- 低い耳鳴りが続く
- 聞こえづらさが改善しない
- 症状を繰り返す
放置すると症状が悪化したり、回復が難しくなったりする可能性があります。
定期的な聴力検査を
以下に該当する方は、年に1回は聴力検査を受けることをおすすめします。
- 50歳以上の方
- 家族に「耳が遠い」と言われた方
- 仕事で大きな音を聞く環境にいる方
- 難聴の家族歴がある方
早期発見・早期対策が、聞こえを守る最善の方法です。
松江市・島根県での受診
松江市をはじめ、島根県内には耳鼻咽喉科の医療機関があります。
聞こえにくさを感じたら、お近くの耳鼻咽喉科を受診されることをおすすめします。
定期的な検診で、聴力の変化を早期に発見し、適切な対策を取ることができます。
難聴のタイプ
難聴には大きく分けて3つのタイプがあります。
①伝音難聴
原因: 外耳や中耳の問題
特徴: 音が小さく聞こえる
代表的な病気: 中耳炎、耳垢栓塞、鼓膜の損傷
治療: 多くの場合、治療で改善可能
②感音難聴
原因: 内耳や聴神経の問題
特徴: 音は聞こえるが言葉が聞き取りにくい
代表的な病気: 加齢性難聴、突発性難聴、騒音性難聴
治療: 根本的な治療は難しいが、補聴器・集音器で対応可能
③混合性難聴
伝音難聴と感音難聴が同時に起こっているタイプです。
聞こえをサポートする方法
難聴と診断された場合、または聞こえにくさを感じている場合、以下のようなサポート方法があります。
補聴器
医療機器として認定された、聴力を補う装置です。
特徴:
- 個々の聴力に合わせて調整できる
- 専門家によるフィッティングが必要
- 価格は片耳15万円前後が平均
関連ページ:
集音器
音を大きくして聞こえをサポートする家電製品です。
特徴:
- 手軽に試せる価格帯(数万円〜)
- 医療機器ではないが、日常生活で役立つ
- 必要なときだけ使用できる
当店で取り扱っているオリーブエアー:
- 世界初の「耳脳トレーニング」機能搭載
- 聴力と認知機能を同時に鍛える
- 川島隆太教授(東北大学)監修
- スタイリッシュなデザイン
詳しくは製品詳細ページをご覧ください。
聞こえを守るための生活習慣
日常生活で以下のことを心がけると、聴力の低下を遅らせることができます。
①大きな音を避ける
- イヤホン・ヘッドホンの音量を下げる
- 60-60ルール(音量60%、1日60分以内)を守る
- ライブやコンサートでは耳栓を使用
②適度な運動
- ウォーキングや軽いジョギング
- 血流を良くして内耳の健康を保つ
③バランスの良い食事
- 抗酸化作用のある食品(野菜、果物)
- DHAやEPAを含む青魚
- ビタミンB12、葉酸を摂取
④ストレス管理
- 十分な睡眠
- リラックスする時間を作る
- 趣味や運動でストレスを発散
⑤定期的な聴力検査
- 年に1回は聴力をチェック
- 早期発見・早期対策
当店でのサポート
メガネ時計宝飾 長谷川時計店では、集音器「オリーブエアー」を取り扱っています。
ご来店いただける内容
- オリーブエアーの試聴・体験
- 製品に関するご質問
専門的なご相談
聞こえに関する専門的なご相談は、医療機関(耳鼻咽喉科)の受診をおすすめします。
松江市にお住まいの方、島根県・鳥取県の山陰地方にお住まいの方、まずはお気軽にお問い合わせください。
さらに詳しく知りたい方へ
聴力や聞こえに関する情報を、他のページでもご紹介しています。
聴力の基礎知識
聴力レベルの見方や、聞こえの変化について詳しく知りたい方は、基礎ガイドをご覧ください。
各種難聴の詳細
- 加齢性難聴とは?原因・症状・対策を詳しく解説
- 突発性難聴とは?症状・原因・治療を詳しく解説|早期受診が重要
- ヘッドホン難聴とは?若い世代に増える騒音性難聴の原因と予防法
- メニエール病とは?症状・原因・治療法を詳しく解説
その他
まとめ
聞こえのセルフチェックで、自分の聞こえの状態を確認できましたか?
重要なポイント:
- 聴力の低下は30代から始まっている
- 「年のせい」と放置せず、早めのチェックが大切
- 突然の難聴は48時間以内の受診が重要
- 定期的な聴力検査で早期発見を
- 補聴器・集音器で聞こえをサポートできる
- 生活習慣の改善で聴力低下を遅らせることが可能
「最近聞こえにくいかも…」と感じたら、まずは耳鼻咽喉科での聴力検査をおすすめします。
そして、日常生活で聞こえのサポートが必要な場合は、補聴器や集音器の使用もご検討ください。
メガネ時計宝飾 長谷川時計店
島根県松江市|山陰(島根・鳥取)のオリーブエアー正規販売店

